少し前に、とても悲しい事件がありましたね。
生後11ヶ月の三つ子の次男を床に叩きつけて
死なせてしまった。と言う事件です。
母親は鬱状態ではあったものの、責任能力があった。
と現在罪を問われています。
11ヶ月の赤ちゃんを床に叩きつける。
皆さんはこの母親を「キチガイ」だと思いますか。
「鬼母」だと思いますか。
私はそうは思いません。
恐らく、「一人で子育て」をしてきた方誰もが
このお母さんと同じようになってしまう危険性を
感じたことがあると思います。
「一人で子育て」と書きましたが、このお母さんには夫がいます。
だから周りの目から見れば夫がいて、家族がいて、
公共の福祉の手助けもあって。と見えることでしょう。
でもね、昼間の間お母さんは3人で子供を見てました。
24時間、代わる代わる3人の子供に授乳をし
「睡眠時間1時間」程度だったそうです。
もう、尋常じゃない精神状態なんです。
眠らせない拷問と一緒なんです。
そんな状態なのに周りからは
「良い母親」を求められる。
「みんなそうやってやってきた」と言われてしまう。
不妊治療をしてまで授かった赤ちゃん。
「こんなに切望して生まれてきた子供を
こんな風に思うなんて自分は母親失格だ」
とさらに自分を責めたことでしょう。
でも、産後の母親って体はボロボロなんです。
胎盤剥がれて、体の中身はボロボロ。
お腹の中は傷らだけ。でも外からは見えない。。。
授乳の繰り返しで、社会とは遮断され、
母乳で栄養を吸い取られる。。。
自分ではもうどうにもならないくらい
「追い詰められている」状態なのです。
悲しいですが、
虐待死での加害者は、実母が最も多いのです。
だからこそ言いたい。
母親だけを責めないでほしい。
どうやったらこの母親のような人を
助けていけるのか。
を提案して、行動していきまませんか。
私は産後辛かった時に
ベビーシッターさんや
家事手伝いの人などを外部の人をお願いしました。
金銭的には辛かったですが、
結果的には良かったと思っています。
なぜ金銭的に無理してでも外部の人をお願いしたかというと
「このままだと危険だ」
という考えられる思考がわずかに残っていたから。
でも、産後ボロボロの体と心では
そういう思考すらも出来なくなってしまいます。
だからこそ、妊娠前や妊娠中から
「自分を客観視する」
「思考をコントロールする」
という方法を身につけておくといいと思います。
虐待防止にも思考のコントロールにも
「アンガーマネジメント」は有効です。
ぜひ、アンガーマネジメントを学んでみてくださいね。
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